ネットワークって。。。#11(IPプロトコル)

今回から、IPプロトコルという事で、進めていきます。

前回まで、データリンク(レイヤ2)の話をしてきましたが、今回からは、レイヤで言うとネットワーク層(レイヤ3)の話になります。

あっ、レイヤについては、ネットワークって。。。#4を参照して下さい。

 

f:id:thmat:20200430155754j:plain

 

ネットワーク層データリンク層の関係

データリンク層は直接接続された機器同士の通信を提供

ネットワーク層は直接接続されていないネットワーク間での転送を実現

 

???

 

上の画像で言うと、人の形をしたコマが線で結ばれています。

線で直接繋がったコマ同士の会話が、データリンク層、直接繋がっていなくても線をたどって、いろんなコマを経由して遠くのコマと会話するのが、ネットワーク層の役割です。

 

うーん、もうひとつですね。。。笑

 

では、ネットワークって。。。#4でもネットワークって。。。#6でも出てきた、「大阪からハワイのホノルルへ移動したい場合」の例で。。。。

経路は、

自宅→関西国際空港成田国際空港ホノルル国際空港

 

ホノルル国際空港は、今はダニエル・K・イノウエ国際空港っていう名前になってるようですが、、、置いときましょう笑

 

ツアーの場合、行程表と切符一式が渡されますよね。

で、それぞれの切符は、基本的には、上の矢印(→)の単位ですよね。

それぞれの切符のひとつひとつが、データリンク層の役割で、行程表がネットワーク層の役割です。

 

つまりは、行程表だけあっても、一区間の切符だけあっても、ホノルルには行けないですよね。

ネットワーク通信も、ネットワーク層データリンク層のそれぞれの役割があって、成り立っています。

 

 

 

経路制御(ルーティング)

ルーティングについては、ネットワークって。。。#4でも軽く触れましたが、更にここでブレイクダウンします。

先程のハワイの例。。。

ちなみにハワイに行く経路って、上記のひとつだけじゃないですよね。

例えば、成田から直接ホノルルに行くより、韓国経由の方が遠回りでも安かったりしますよね。

(ここから、赤文字ルータとかルータの役割という意味で表していきます。)

【通常のルート】

  1. 自宅
  2. 関西国際空港
  3. 成田国際空港
  4. ホノルル国際空港

【韓国経由の場合】

  1. 自宅
  2. 関西国際空港
  3. 成田国際空港
  4. 仁川国際空港
  5. ホノルル国際空港

ちなみに成田経由しなくても、関西国際空港から直接、仁川国際空港経由で行けるやろ。。。

って方もいらっしゃるかも知れませんが、そこは置いといて下さい笑

 

ネットワークの世界でも、相手先にたどり着くのには、複数の経路があるのが通常です。

では、どうやって経路って決まるのでしょう???

 

ネットワークって。。。#6で、関西国際空港成田国際空港は、ルータの役目をすると説明しました。

更には、それぞれのルータには、ルーティングテーブルっていうのを持っていて、例えば、関西国際空港が持っているルーティングテーブルは、「ハワイに行きたいなら成田国際空港へ」という情報である事も説明しました。

 

実は、ルーティングテーブルには、経路情報以外にもうひとつ情報があって、宛先に到達するまでに経由するルータの数っていうのを持っています。

このルータの数の事を、ホップ数と呼びます。

 

上記の2つの経路で例えると、

【通常のルート】

  1. 自宅
  2. 関西国際空港
  3. 成田国際空港
  4. ホノルル国際空港

【韓国経由の場合】

  1. 自宅
  2. 関西国際空港
  3. 成田国際空港
  4. 仁川国際空港
  5. ホノルル国際空港

 

関西国際空港の持つルーティングテーブルのホップ数は、

【通常のルート】

 ホノルル空港までは、成田国際空港を経由するだけなので、

 ホップ数:1

【韓国経由の場合】

 ホノルル空港までは、成田国際空港仁川国際空港の2地点を経由する必要があるので、

 ホップ数:2

となります。

 

で、ネットワークの世界では、宛先への経路が複数存在する場合は、このホップ数が少ない方(早く着く方)が優先されます。

 

最後にもうひとつ。。。

ルーティングテーブルには双方向の設定が必要なんです。

人間同士でも、お互いに向き合っていないと意思疎通できないですよね。(ちょっと例えが違うかも笑)

 

ハワイの例でいうと、帰り道わかってないと日本に帰って来れませんよね。

ネットワークも片方向だけわかってても通信はできないんです。お互いに向き合っていないと。。。笑

ネットワーク通信っていうのは、リクエスト(問合せ)〜レスポンス(回答)で成り立つんです。

例えば、何かを調べるために、Webで検索する時なんかは、探したいキーワードを入れて検索(リクエスト)して、検索結果(レスポンス)が返ってきますよね。そんなイメージです。

 

ここで、

①リクエスト、②レスポンス

とすると、①のルーティングテーブルの設定はもちろんの事、②の設定もないと通信はできません。

 

では、韓国経由の例で、具体的に。。。

 1. 自宅

  ↓①リクエスト ↑②レスポンス

   ルーティングテーブル

    ①ホノルルに行くには関西国際空港に行け

    ②設定不要(レスポンスの到着地)

 2. 関西国際空港

  ↓①リクエスト ↑②レスポンス

   ルーティングテーブル

    ①ホノルルに行くには成田国際空港に行け

    ②設定不要(自宅には経由なしで帰れる)

 3. 成田国際空港

  ↓①リクエスト ↑②レスポンス

   ルーティングテーブル

    ①ホノルルに行くには仁川国際空港に行け

    ②自宅に帰るには関西国際空港に行け

 4. 仁川国際空港

  ↓①リクエスト ↑②レスポンス

   ルーティングテーブル

    ①設定不要(ホノルルへは経由なしで行ける)

    ②自宅に帰るには成田国際空港に行け

 5. ホノルル国際空港

  ↓①リクエスト ↑②レスポンス

   ルーティングテーブル

    ①設定不要(到着地)

    ②自宅に帰るには仁川国際空港に行け

 

 

まとめ

  1. データリンク層は、経由する直近の機器との(同一ネットワークでの)通信、ネットワーク層は最終宛先までの(ネットワークを跨いでの)通信を実現する。
  2. 宛先までの経路が複数ある場合は、宛先までに経由するルータの数(ホップ数)の少ない経路を優先する。
  3. ネットワークは、リクエスト〜レスポンスで成立し、ルーティングテーブルには、双方向の設定が必要。

 

今回は以上です。 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

【参考書籍】

 

 

 


GEEK JOBでは、4月7日より、体験会や通学(セミナー受講)をオンラインで実施する体制を完備いたしました。
GEEK JOBのWeb上には通学するとの記載がありますが、今後はオンラインでの面談・セミナー受講となりますので安心してご応募ください。
※登録後の案内にて、オンライン体験会/説明会・セミナー等の受講方法について詳しく説明させて頂きます。
※オンライン体制は、「緊急事態宣言」終結後も継続実施しますので、今後は自宅等で面談・セミナー受講を行える環境が継続します。

 

 

 

にほんブログ村 教育ブログ プログラミング教育へ にほんブログ村 IT技術ブログ IT技術メモへ
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村

 
人気ブログランキングへ