ネットワークって。。。#15(IPに関連する技術)
今日は、ARPの話。。。
Address Resolution Protocolの略で、アープって読みます。
文字通り、アドレスを解決するプロトコルになります。
ARPの概要
ARPは、宛先のIPアドレスから、次にデータを送信すべき機器のMACアドレスを知りたい時に利用されます。
???
何のこっちゃですかね。。。笑
MACアドレスについては、ネットワークって。。。#6で書きました。
いや、違います笑
いやいや、これは、我が家のパソコン笑笑
ネットワークって。。。#6で、データリンク層での通信は、MACアドレスを宛先として通信しているって書きました。
なので、IPアドレスからMACアドレスを求める必要が出てくるんです。
更に、別のネットワークの機器と通信する時は、ルータがルーティングして通信するとも書きました。
別のネットワークの機器と通信する際の、直近の宛先のMACアドレスは、同一ネットワーク上の、ルーティングするルータのMACアドレスとなります。
これが、冒頭に書いた、次にデータを送信すべき機器のMACアドレスって意味です。
ARPの仕組み
同一ネットワーク上のコンピュータAがコンピュータBと通信する際に、コンピュータBのMACアドレスがわからない場合、コンピュータAはARP要求パケットっていうのをブロードキャスト(ネットワーク上のみんなに問合せ)します。
このIPアドレスに対するMACアドレスわかる人、教えて〜!!
って感じで。。。
で、該当のIPアドレスを持つコンピュータBは、自分の事だと知って、
って感じで、ARP応答パケットっていうのを返します。
これって、教室で出席をとるシーンみたいな感じですかね。。。
先生が、教壇に立って、みんなに聞こえるように(ブロードキャストで)、1人の名前を呼んで(ARP要求して)、呼ばれた生徒は、返事をする(ARP応答する)。。。
ちょっと苦しい?笑
で、この、IPアドレスとMACアドレスの対応関係は、ARPテーブルっていうのを持っていて、一定時間は、覚えているので、ARPテーブルに残っている場合は、その情報を元にするので、その時は、ARP要求パケットもARP応答パケットも不要になります。
つまりは、、、
先生は、1日に何回も出席をとったりはしませんよね。
朝に出席をとったら、出席しているのはわかっているので、あとは授業で問題を出し、あてるだけ。
で、翌日になったら、リセットされて、もう一度出席をとる。。。
まさに、ARPテーブル。。。笑
IPアドレスとMACアドレス
では、なぜネットワークの通信に、IPアドレスとMACアドレスの2つが必要なんでしょう?
1つあれば、良いのでは。。。
私もそう思います笑
実は、IPアドレスとMACアドレスでそれぞれ役割があるんです。
IPアドレスは、あくまで目印で、実際にネットワーク上で通信しているのは、MACアドレスなんです。
つまりは、、、
ネットワークって。。。#11のルーティングのところで述べた、関西の自宅からハワイにいく経路の例でいうと。。。
まず、
ホノルルに行くには、関西国際空港に行け
で関西国際空港からは、
ホノルルに行くには、成田国際空港に行け
っていうのは、IPアドレスの世界。つまり目印の世界です。。。
で、実際に行くには、歩いたり、切符を買って交通機関を使って、直近の目的地に行く。。。
これがMACアドレスの世界なんです。
まとめ
- ARPは、IPアドレスからMACアドレスを求めるプロトコルで、宛先のIPアドレスから、次にデータを送信すべき機器のMACアドレスを知りたい時に利用される。
- 宛先のMACアドレスがわからない場合には、ARP要求パケット(IPアドレス)をブロードキャストし、該当のIPアドレスを持つ機器は、ARP応答パケット(MACアドレス)を返す。
- ネットワーク通信において、IPアドレスは目印、同一ネットワーク内の実際の通信には、MACアドレスを使用する。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【参考書籍】