ネットワークって。。。#26(ルーティングプロトコル)

今回から、ルーティングプロトコル(経路制御プロトコル)の話に入ります。

 

ルーティングについては、ネットワークって。。。#11でも触れましたが、今回からしばらく詳細に書いていきます。

 

f:id:thmat:20200830130616j:plain

 

経路制御(ルーティング)とは

IPアドレスと経路制御

インターネットは、ネットワークとネットワークがルータで接続されて成り立っています。

データ通信を行う上で、データを正しい宛先に届ける為に、ルータが正しい方向に転送しなければなりません。

この正しい方向へ転送するための処理を経路制御(ルーティング)って呼びます。

 

ルータはルーティンテーブル(経路制御表)も参照し、データを転送します。

このIPアドレスに届けるには、このルータに転送しなさいみたいな。。。

 

今まで、何度か例として挙げてきましたが、

例えば、大阪の自宅からハワイへ移動したい場合は、

 

 大阪の自宅

  ↓

 関西空港

  ↓

 成田空港

  ↓

 ホノルル空港

  ↓

 ハワイの目的地

 

って感じで移動しますよね。

で、矢印(→)の部分がネットワークで、各拠点がルータの役目みたいな感じです。

 

大阪の自宅ルータには、ハワイの目的地に行くには、関西空港に行きなさい。

関西空港ルータには、ハワイの目的地に行くには、成田空港に行きなさい。

成田空港ルータには、ハワイの目的地に行くには、ホノルル空港に行きなさい。

みたいな感じで、ルーティングテーブルが定義されているイメージです。

 

 

スタティックルーティングとダイナミックルーティング

ルーティングには、スタティックルーティング(静的経路制御)とダイナミックルーティング(動的経路制御)っていう2種類の方法があります。

これによって、ルーティングテーブルの管理方法が変わってきます。

 

スタティックルーティングっていうのは、あらかじめ、経路情報を固定的に定義する方法で、通常は、人の手によって作成、定義されます。なので、結構手間がかかります。

これに対し、ダイナミックルーティングは、基本的には、ダイナミックルーティングですよって設定をすれば、あとは自動的に経路情報を作成してくれるので、管理の手間は少なくなります。

また、スタティックルーティングとダイナミックルーティングを組み合わせて使用する事も可能です。

 

ダイナミックルーティングの基礎

ダイナミックルーティングは、隣り合うルータ間で経路情報を教え合うことにより、動的に経路情報を作成します。

定期的にルータ間でメッセージ交換が発生するので、常にある程度のネットワーク負荷がかかります。

 

上記のハワイの例で言うと、成田空港が関西空港に対して、ハワイに行きたいなら、こっちおいでって教える感じです。。。

 

 

経路を制御する範囲

インターネットは増大になるとともに、ネットワーク全体を一括で管理するのは不可能になりました。そこで、経路を制御する範囲によって、後述するIGPとEGPの2つのルーティングプルトコルが利用されるようになりました。

 

自律システムとルーティングプロトコル

インターネットには世界中の様々な組織が接続されています。そして各組織にはそれぞれの考え方やポリシーがあって、誰が管理するも管理されるもなく対等な関係で接続されます。

 

ネットワークの経路制御に対するルールを決めて、それをもとに運用する範囲を自律システム(AS:Autonomous System)とか、経路制御ドメイン(Routing Domain)とかと呼びます。

具体的には、地域ネットワークや、ISP(インターネットサービスプロバイダ)などが挙げられます。

 

この自律システム内部でダイナミックルーティングに利用されるのがドメイン内ルーティングプロトコル(IGP)、自律システム間の経路制御に利用されるのがドメイン間ルーティングプロトコル(EGP)です。

 

例えば、各家庭にはルールがあって、そのルールは、他の家庭に公開したり、強制したりできませんよね。

もう少し大きいところでは、マンションとか、更には市区町村とかそれぞれルールがあって、他のマンションや市区町村にそのルールを強制したりできませんよね。

でも、異なるマンション間や市区町村間で、コミュニケーションとかはあるし。。。

まあ、そんな感じですね。。。多分笑

 

EGPとIGP 

前述のとおり、ルーティングプロトコルは、大きくは、EGP(Exterior Gateway Protocol)とIGP(Interior Gateway Protocol)の2つに分類されます。

EGPは外部との経路制御、IGPによってどのホストかが識別されます。

 

ハワイに行くには、関西空港を経由して、成田空港を経由して、ホノルル空港を経由して。。。っていうのがEGPで、実際に大阪の自宅から関西空港に足を運んだり、関西空港から成田空港に移動したりするのが、IGPって感じですかね。。。

 

多分。。。笑

 

 

まとめ

  1. 経路制御(ルーティング)は、データ通信を行う上で、データを正しい宛先に届ける為に、転送するための処理。
  2. ルーティングには、スタティックルーティングとダイナミックルーティングの2種類の方法があり、スタティックルーティングは手動で設定、ダイナミックルーティングはRIP等を使って隣接するルータ同士でルーティング情報を提供し合う。
  3. ネットワークの経路制御に対するルールを決めて、それをもとに運用する範囲を自律システム(AS:Autonomous System)と呼ぶ。
  4. ルーティングプロトコルは、大きくは、EGP(Exterior Gateway Protocol)とIGP(Interior Gateway Protocol)の2つに分類され、EGPは外部との経路制御、IGPによってどのホストかが識別される。

 

 

今回は、以上になります。 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

【参考書籍】

 

 

 

     

 

 

すまっとネット - にほんブログ村

にほんブログ村 教育ブログ プログラミング教育へ にほんブログ村 IT技術ブログ IT技術メモへ
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村

 
人気ブログランキングへ