ネットワークって。。。#29(ルーティングプロトコル)

今回は、OSPFの話。。。

Open Shortest Path Firstの略で、オーエスピーエフって読みます。 そのままです笑

 

OSPFは、リンク状態型のルーティングプロトコルで、ループのあるネットワークでも安定した経路制御を行うことができます。

 

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OSPFはリンク状態型のルーティングプロトコル

OSPFはリンク状態型のプルトコルでルータ間でネットワークのリンク状態を交換し、トポロジー情報を作成します。

 

???笑

 

上の写真で言えば、この飛行機は何番ゲートにいて行き先はどこで、別のあの飛行機は何番ゲートにいて行き先はどこでみたいな情報を個々の飛行機同士で交換しあい、それを全体で管理できる情報を作成(これがトポロジー)するようなもんです。。。多分笑

 

前述のRIPが通過するルータの数が最も少ない方向を経路として設定していたのに対し、OSPFは、各経路に重み付けし(コストって言います)、コストの合計値の小さい方向を経路とします。

 

例えば、今、大阪の梅田にいるとして、宮城の仙台に行くには、、、

【経路1:飛行機】所要時間:約3時間10分

 梅田

  ↓ ①阪急宝塚線

 蛍池

  ↓ ②大阪モノレール

 大阪空港

  ↓ ③飛行機

 仙台空港

  ↓ ④仙台空港アクセス線〜JR

 仙台

 

【経路2:新幹線】所要時間:約5時間

 梅田

  ↓ ①地下鉄御堂筋線 or JR東海道線

 新大阪

  ↓ ②東海道新幹線

 東京

  ↓ ③東北新幹線

 仙台

 

この場合、RIPだと中継地点の少ない経路2を選ぶ事になります。

でも、コスト(どっちが早いか)を考えると、もちろん経路1ですよね。。。

 

 

OSPFの基礎知識・動作の概要

OSPFでは、同一リンクに接続されているルータを隣接ルータ(Neighboring Router)と呼びます。ルータが1対1で接続されるネットワークでは、隣接ルータ間で経路情報が交換されますが、複数のルータが同一リンクに接続されている場合には、指名ルータ(Designated Router)っていうのが決められて、そのルータを中心に経路情報が交換されます。

代表を決めて、そいつに聞けばなんでも知ってるって感じで。。。

これは、みんながみんなで情報を交換しているとネットワークの負荷がかかるからです。

 

もう一つは、RIPが1つの経路情報しかないのに対し、OSPFは目的に応じて、下記の5種類のパケットに分かれています。

これも、無駄をなくす事で、ネットワーク負荷を下げています。

  1. HELLO・・・隣接ルータの確認、指名ルータの決定
  2. データベース記述・・・経路情報の要約情報、バージョン番号
  3. リンク状態要求・・・バージョンが古い場合の経路情報の要求
  4. リンク状態更新・・・経路情報の更新
  5. リンク状態確認応答・・・経路情報の更新通知

 

例えば、宅配便の配達員。。。

その日に運ぶ荷物を全てトラックに乗せて、各家庭に配達するのですが。。。

マンションに配達する場合なんかは、そのマンションの宛先の荷物だけ取り出して運びますよね。全部運んで家の前で選ぶみたいなことはしませんよね。

また、重い荷物の時なんかは、宛先に前もって電話して、居れば配達、留守なら後回しなんて事もありますよね。

こんな感じで無駄を無くしてるんです。多分。。。笑

 

 

階層化されたエリアに分けてきめ細かく管理

リンク状態型のルーティングプロトコルでは、ネットワークが膨大になると、その分、経路情報も膨大となり、経路制御情報の計算が大変になります。

OSPFでは、この計算の負荷を下げる為、エリアという概念が取り入れられています。

エリアっていうのは、ネットワーク同士やホスト同士をまとめてグループ化したものです。

で、基本そのエリア単位で経路情報のやり取りが行われ、必要に応じ、外部と接続しているルータ(AS境界ルータっていいます)が別エリアに距離情報のみを伝えます。

 

学校でも、クラスっていうのがあって、基本的にはそのクラスで行動しますよね。

で、運動会や学芸会など、必要に応じ、クラスを超えた活動が行われますよね。

 

人間の世界でもネットワークの世界でも、やってる事は一緒なんです。

多分。。。笑

 

 

まとめ

  • OSPFはリンク状態型のプルトコルでルータ間でネットワークのリンク状態を交換し、トポロジー情報を作成する。
  • OSPFでは、ルータが1対1で接続されるネットワークでは、隣接ルータ間で経路情報が交換され、複数のルータが同一リンクに接続されている場合には、指名ルータ(Designated Router)を中心に経路情報が交換される。
  • RIPが1つの経路情報しかないのに対し、OSPFは目的に応じて、5種類のパケットに分かれている。
  • OSPFでは、膨大なネットワークでの経路制御情報の計算の負荷軽減のためにエリアという概念が取り入れられている。

 

 

今回は、以上になります。 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

【参考書籍】

 

 

 

     

 

 

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