プログラミング教育って。。。#10(総集編)

今まで小学校のプログラミング教育について色々と書いてきましたが、いよいよ4月の導入まで秒読みとなってきたので、今回ここでいったん、総集編としてまとめます。

 

なお、プログラミング教育については、色々と書籍も出ているみたいなので、そちらも参考になります。おすすめ本を2冊ほど紹介しておきます。

 

 

 

 

では、改めて。。。

今年の4月から小学校でプログラミング教育が取り入れられます。

 

背景

大きな話では。。。

  • 技術革新の急速な進展
  • これまでの社会からこれからの社会へ(Society5.0の到来)

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具体的には。。。

今や家電や生活インフラなど我々の生活にとってコンピュータは欠かせないもの

 

だから。。。

コンピュータの仕組みを知ることが重要。更にはコンピュータはプログラムによる指示、命令で動いているという事を知ることが重要

 

その結果。。。

子供の将来に向けての可能性を広げる(起業、特許、社会貢献などなど)

 

というものです。

 

 

取組に向けた現状

  • 2020年1月時点で7割の小学校で準備を実施しているが整備出来ている都道府県は7県のみ
  • 教師自身も何をどうすれば良いかわからず戸惑っている
  • 保護者は自分の子供がついていけるか心配
  • プログラミング教室に通わせるほど必要なのか?費用が高い

 

学校にとっても初めての試みなので、戸惑いが多そうですね。

 

国がプログラミング教育で児童に期待すること

  • 思考力、判断力、表現力等(プログラミング的思考力の育成)
  • 知識及び技能(問題解決力の育成)
  • 学びに向かう力、人間性等(自発的な学習能力)

 

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思考力、判断力、表現力等(プログラミング的思考力の育成)

プログラミング的思考力。。。

プログラミングってある結果を出すために色々な命令を書きますが、その結果を出すためのプログラミングの方法は1つではなく何通りもあります。

そんな何通りもある中から、最善の方法(効率的で、誰が見てもわかりやすい)を導き出す能力の事だと思います。

 

例えば、電車に乗って目的駅に向けて移動する時、

いちいち途中の停車駅で降りたりしませんよね。

更にはその都度、途中駅を出て、また入ったりもしませんよね。

普通は駅に入ったら電車に乗ってそのまま目的駅に着くまでまで電車に乗ったままですよね。そして目的駅に着いたら電車を降りて駅を出ますよね。

 

プログラミングって基本的には書き手の自由に書けるので、書き方次第では、上記のような非効率な処理になったりしがちなんです。

 

知識及び技能(問題解決力の育成)

問題解決力。。。

プログラミングが終わったら、それが決まった通りにちゃんと動くか確認する必要があります。

これを一般的にはテストと言いますが、このテストで不具合(バグ)がひとつも出ないということはまずありません。

不具合が見つかればその原因を調べて修正しなければなりません(デバッグ

 

このテストとデバッグを繰り返すことにより完璧なものを作り上げていくのです。

そして完璧なものに仕上がった時の喜び、満足感はなんとも言えないものです。

これが、問題解決力だと思います。

 

学びに向かう力、人間性等(自発的な学習能力)

プログラミング的思考力、問題解決力を育成する事で、子供たちはプログラミングが楽しいと思える事、目的を明確に持ってそれを達成する事。更に将来的には社会に貢献できる事を国は期待しているのだと思います。

 

 

小学校でのプログラミング教育の目的は、プログラミング言語を習得させる事ではなく、論理的に物事を考える力(論理的思考力=上記3つの力)を身に付けることです。

論理的思考を身に付けるために、プログラミングを多く経験させる事が重要になってくるんです。

プログラミング教育。。。当面は科目化するのではなく、現行の科目、算数とか理科とかの授業の中で、プログラミングを取り入れていくようです。

その中で、いかに論理的に物事を考える力を伸ばすということを意識していく事が重要なんだと思います。

 

 

 

 

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