ネットワークって。。。#3(ネットワーク基礎知識)
前回、「IPアドレスはコンピュータの住所みたいなもので、これが宛先になります。」
と述べましたが、今回はこのIPアドレスについて、もう少し詳しく解説します。
IPアドレス
IPアドレスのIPはInternet Protocolの略で、その名の通り、インターネット上の住所ってことになります。
IPアドレスにもバージョンがあって、IPv4(バージョン4)とIPv6(バージョン6)っていうのがありますが、ここでは、IPv4について述べます。
IPアドレスは、4つの0〜255の数字で表します。
例えば、172.16.254.1という風に。。。
ちなみに、なぜ、0〜255の数字かというと。。。
コンピュータって、0(電気が流れないオフの状態)と1(電気が流れるオンの状態)だけで計算していて、数字を二進数で表すことが多いんです。
ビットという最小単位があって、これには、0と1しか入らなくって、8ビット単位(1バイトっていいます)に数字を表しています。
うーん、なんか難しくなってきましたね笑
上記例の、172.16.254.1(十進数)は、コンピュータの内部的には、
10101100 . 00010000 . 11111110 . 00000001(二進数)で処理するんです。
で、1つの数字(8ビット)に入るのは、00000000〜11111111の範囲です。
これを十進数で表すと、0〜255となるのです。
※厳密にいうと、4つ目の数字の 0 と 255 は別の用途で予約されているので、使えません。
クラス
IPアドレスはネットワークを表すアドレスとホスト(1台のコンピュータ)を表すアドレスから構成されます。
4つの数字のうち、どれをネットワークアドレスにし、どれをホストアドレスにするかを決める上で、クラスという考え方があります。
このクラスっていうのは、4つのうちの1つ目の数字で決まります。
1つ目の数字が、0〜127のIPアドレスは、クラスAと呼ばれ、1つ目の数字がネットワークアドレス、残り3つの数字がホストアドレスとなります。
XXX.XXX.XXX.XXX
→ XXXがネットワーク、XXX.XXX.XXXがホスト
1つ目の数字が、128〜191のIPアドレスは、クラスBと呼ばれ、2つ目までの数字がネットワークアドレス、残り2つの数字がホストアドレスとなります。
XXX.XXX.XXX.XXX
→ XXX.XXXがネットワーク、XXX.XXXがホスト
1つ目の数字が、192〜223のIPアドレスは、クラスCと呼ばれ、3つ目までの数字がネットワークアドレス、最後の1つの数字がホストアドレスとなります。
XXX.XXX.XXX.XXX
→ XXX.XXX.XXXがネットワーク、XXXがホスト
(ちなみに、1つ目の数字が、224〜239のIPアドレスはクラスD、240〜255のIPアドレスはクラスEと呼ばれ、クラスA〜クラスCとは違い、利用目的が決まった特殊なIPアドレスです。ここでは詳細には触れません。)
で、同一のネットワークアドレスのホスト(コンピュータ)同士が、直接通信する事ができます。
例えば、上記例の 172.16.254.1
1つ目の数字が、172なので、クラスBということになります。
ネットワークアドレスは、172.16
ホストアドレスが、254.1
となります。
つまり、172.16.XXX.XXX(XXX.XXXは異なる数字の複数のコンピュータ)のアドレスであれば、直接通信ができますが、2つ目までの数字が変わると、
例えば、172.17.XXX.XXX とか 173.16.XXX.XXX のアドレスを持つコンピュータは、172.16のネットワーク内のホストとは、直接通信ができません。
さっきから、直接、直接と、くどいほど書いていますが笑、ルーティングという技術を使えば、異なるネットワークアドレス同士でも通信ができるようになります。(ルーティングについては、また次回以降で解説します。)
では、なぜこんなクラス分けがされているのかというと。。。
インターネットが普及し始めた頃、そのネットワークにつながるコンピュータの数で、大規模なネットワーク(クラスA)か中規模(クラスB)か小規模(クラスC)かって、分ける目的でクラスが分けられたようです。
クラスAは、1つ目の数字でネットワークが決まるので、残り3つの数字の組み合わせ分(256×256×256-2*=約1,677万台)のコンピュータをつなげることができます。
同様に、クラスBは、2つの数字の組み合わせ分(256×256-2*=65,534台)のコンピュータをつなげることができます。
更に、クラスCは、最後の数字のみなので、256-2*=254台しかつなげることができません。
* 各計算式で、最後に2を引いているのは、前述通り4つ目の数字の 0 と 255 は別の用途で予約されているので、その分を引いています。
???
よくわかりませんよね。説明が下手すぎる笑
うーん。。。
例えば、本物の住所って、
都道府県から始まり、市区、町村、丁目+番地+号で決まりますよね。
これを、IPアドレスに無理やり置き換えて笑、
都道府県 . 市区 . 町村 . 丁目+番地+号
もうちょっと、具体的に。。。
例えば、昨日、緊急事態宣言を発令した、安倍さんちの住所(首相官邸)
東京都 . 千代田区 . 永田町 . 2-3-1
クラスAで例えると、
東京都がネットワークで、それ以下は、ホスト(住戸)。
住戸数と考えるとバカでかいですよね。
クラスBで例えると、
東京都千代田区がネットワークで、それ以下は、ホスト(住戸)。
ちょっと絞られてきました笑。
更に、クラスC。。。
東京都千代田区永田町がネットワークで、それ以下は、ホスト(住戸)。
うん、どこでも歩いていけそう笑
まだまだ、IPアドレスについては、いっぱいあるんですが、今回も頭がパンクしそうなので、ここらへんにしておきます笑。
【参考書籍】