ネットワークって。。。#5(TCP/IP基礎知識)
今回は、TCP/IPの歴史と標準化について書きたいと思います。
ちなみに参考書籍は、
で、今回は第2章がメインになりますが、
私なりに勝手にわかりやすく?、難しい部分は思いっきり省略して笑、簡潔に解説していきます。
TCP/IPの歴史。。。
登場の背景は、軍事技術の応用から始まったそうです。
そこで、登場したのがUNIXというOS(オペレーションシステム)です。
OSって。。。パソコンとかのコンピュータを動かすためのベースとなるシステムの事です。Windows10とか、Mac OSとか、スマホの場合、iOSとかAndoroidとか。。。の事です。(そんな事わかってるという方はご容赦下さい笑)
ちなみにUNIXって、大きく2つに分類されます。
ひとつは、BSD系UNIX。これは、カリフォルニア大学バークレー校で作られたのが始まりです。
今や、Linuxが主流ですが、これも元はBSD系UNIXをベースにしています。
もう一つは、systemV(システムファイブって読みます)。アメリカのAT&Tにより商用のUNIXとして開発されました。
今はOracle社に買収されましたが、かつては、Sun Microsyetemsという会社が開発していた、SolarisっていうOSがこれに当たります。(ただし、Solarisも初期はSun OSと呼ばれており、BSD系UNIXから始まりました)
そして、UNIXの誕生とともに、TCP/IPも標準化されていきました。
具体的には、ネットワークって。。。#2で述べた、プロトコル(手順、決まり事)が標準化されていったのです。
以前にも述べましたが、プロトコルには、ポート番号っていうのがあって、その番号を使ってネットワーク通信が行われます。(ネットワークって。。。#2 で、日本人は日本語で会話、アメリカ人は英語で会話。。。って例えたやつです笑)
このプロトコルとポート番号は、UNIXでいうと、/etc/servicesというファイルに定義されています。(更には、新たに独自にポート番号を追加することもできます。)
皆さんの身近でよく使われているプロトコルを挙げると
- メール送信(サーバ間含む):smtp 25
- メール受信(サーバに到着しているメールをクライアントで受信):pop3 110
- ウェブ:http 80、https(暗号化) 443
- ファイル転送:ftp 20,21
- 遠隔ログイン:telnet 23、ssh(暗号化) 22
って感じでしょうか。。。
もっと詳細を知りたい方は、ここを見てください。
ちなみに、上記の遠隔ログインのtelnetって、とても便利なコマンドで、相手先とポート番号を指定する事により、全てのポート番号で会話(通信)ができるんです。
まさに、マルチリンガルって感じですよね。。。
telnet 相手先 ポート番号
って感じです。
ちゃんと、相手と通信できているのか確認する時とかに使ったりします。
よくよく考えたら、皆さんは、あまり使うことはないかも知れませんね笑。
ところで、今まで、ネットワーク通信はポート番号を使って行われると言ってきましたが、例外がひとつあります。。。
ICMP(Internet Control Message Protocol)っていうプロトコル。
これには、ポート番号という概念がありません。
ネットワーク通信する上で、通信の状態を確認したり、エラー情報を返したりする、通信の補助的なプロトコルです。
ICMPのひとつである、pingっていうコマンドは、相手のコンピュータが通信できる状態にあるかの確認(生存監視)を行います。
例えば、相手の生存確認をする時って(あまりしないかも知れませんが笑)、電話をかける場合、話さなくても、繋がって相手が「もしもし」と言えば、生きてるってわかりますよね。
ポート番号は要らないのです。(ちょっと例えが強引過ぎ?笑)
tracertとかtracerouteとかっていうコマンドは、相手のコンピュータにたどり着くまでの経路を確認できます。
例えば、相手の家を訪問する時なんかは、たどり着くまでの経路を決めて行きますが、道中にいちいち会話なんかはしないですよね。
ポート番号は要らないのです。(更に強引笑)
今回はここまでにします。
次回からは、3章以降。。。
更に難しくなってくるので、省略部分も更に増えてくるかも知れません笑。
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